カナダでは過ごしやすい夏を自宅やコテージで過ごし、寒い冬はフロリダで過ごすSnowbird(カナダの厳しい寒さをしのぐため南下する鳥)と呼ばれる人達がいます。
コテージ=別荘は、ものすごくお金持ちな感じがしますね。
しかしカナダでは割と所有している人が多い・もしくは「友人」「親」「親せき」の誰かが所有しており滞在させてもらう率が高く、夏にキャンプに行かない家族はいないというくらいみんなカナダの大自然を楽しみます。
子供ができてからはキャンプはお断りし「コテージを借りるなら」という条件で毎年2週間ほど過ごします。
カヌーやボートで釣りもするので必然的に義理家族や友人家族と過ごすことになり、自分が担当する夜ごはんの時は大人数分!
しかし毎年の「やる事」をルーティーン化してしまえば忘れ物もなく気持ちよく出かける事ができます。
コテージのいいところ
- 子供をトイレにすぐ連れていける
- すぐにシャワーが可能
- キッチンがあるので簡単な調理が可能
- 冷蔵庫がある為事前に作ったご飯を全て冷凍しておける=キッチンに立つ必要がなく私自身も楽しめる
キッチン(電子レンジ・オーブン)がある事前提なのであまり参考にはならないかもしれませんが、お子さんを連れてコテージ滞在を計画している方の参考になれば嬉しいです。
住環境は人や場所によって様々ですので追加しながらご自身にあった計画を立ててください。
必見!毎年のルーティン
行く日にちが分かったら
- 食事冷凍の準備開始。作るものはあれこれ考えず毎年同じ。下記に参考写真があります。
- 室内観葉植物やお花がある場合適した水やり対策を考える
- 徐々にバスルーム・キッチンシンク・トイレ・洗面台排水溝の掃除をいつより念入りにし始める
- 帰宅から2日のメニューも視野に入れる
少なくとも帰ってきた当日買い物に行かなくてもいい準備もしておくと後々楽です。当日の夜ご飯、翌日の3食も冷凍しておきましょう。
帰ってきてからは洗濯&片付けの山。自分自身も疲れているので、スーパーに行くことが意外にめんどくさかったりします。
うちの子の場合好き嫌いが多くアレルギーもあるため、売ってるスープや出来合いの物はたべませんので、事前準備が必要です。
どうせ食材をたくさん冷凍するので翌日までは考えなくてもいい簡単なご飯を想定しておくと楽です。

もちろん簡単にBBQでもいいのですが、キャンプ後は全員がBBQに飽きています。
3日前-お隣への声掛け
相手の事をよく知らない場合無理に声をかける必要はありませんが、お隣に「〇日まで家を空ける」と念のため声をかけましょう。
私の場合、白ワインを持参して隣人へ下記をお願いにいきます。
もちろん彼らが旅行に行く際もこれらを引き受けます。
- ゴミの量によってはごみ出しのお願い
普段からゴミ箱の衛生面には気をつけています。なぜならハエが侵入し、ガレージのゴミ箱の蓋を開けて地獄絵図だった経験があるから。ガレージに入れて入ても夏場は臭いが強くなりますし、虫がよってきます。数量であれば生ごみは冷凍庫へ。 - 敷地内に投げ入れられる広告・郵便物の回収
- 万が一アマゾンや日本からの荷物が届いていた場合の回収
- フラワーポットを庭に置かせてもらい、一緒に水やりをしてもらう
- 万が一の場合の電話番号交換
- 本当に信頼できるならカギを渡しておくのもありかもしれません。

私は隣人に「バタバタしたまま出てしまって、ヘアアイロンをオフにしたか、コンセントを抜いたかどうかどうしても気になるから見てきてほしい」と頼まれた事があります。こういう事気になってしまうと楽しめませんよね。
追記ーご近所に声をかけておいてよかった出来事!
今年2度目のコテージに出発。3時間かかって到着したらお隣とお向かいの人から
「何だか家の両サイドからすごい量の水がでてる。すぐ折り返し電話して!」
との留守電が。
もう血の気が引きました。
水がどこから出ているのか確認してもらうと庭の蛇口が開きっぱなし。ホースの先端が古く水圧に耐え切れず破裂。水が出っぱなしの状態だったようです。
庭の手入れは前日に終わらせており、その時は何も起きていませんでした。当日も家の両側までは確認しなかったため気づかなかった。
写真を送ってもらいましたがものすごい量だったのでベースメントまで入ってもらい水漏れてないか確認してもらいました。

本当に本当にご近所の方に声をかけておいてよかった。蛇口を閉めてもらい、解決しました。ちなみに蛇口を閉め忘れたのは前日に庭でとある作業をしていた作業員です。
2日前ーカナダならでは?動物対策

人気がないと動物が巣を作ります。
- デッキの周りに穴を掘れないように対策
- 芝生を刈ってできるだけよい状態を保つ
デッキの下に金網を入れて対策していますが、それでも毎回帰ってくると庭のデッキ横に穴を掘った跡がみられます。大きなアライグマがフェンスを歩いているのも見ますし、うさぎなんてかわいいもの。
スカンクなどに住みつかれたら駆除にとてもお金がかかります。

今年は木の上に鳥が巣を作り、子供の砂場周辺が糞だらけになっていました。これは対策の使用がない・・・
アイスクーラーが凍っているか確認しておくこともお忘れなく(意外に忘れます)
前日

- フルーツ・スナック→リサイクルバックに詰める
- ケチャップ・マヨネーズ・サラダドレッシングなど→小瓶に移す
- ミルクや卵、生成食品買い出し

最悪最寄りのスーパーはどこも必ずありますが、値段が高いです。
当日-室内害虫対策
- 出かける前に掃除機をしっかりかける
バタバタしますがクッキーのかけら1つでも落ちていたら知らない間に大変な事になります。 - 室内用害虫駆除スプレーをかける
- 各部屋のごみ回収
- 排水溝に蓋をする
私のコテージ飯

目標はコテージに着いたらキッチンに立つことなく「焼くだけ」「温めるだけ」でご飯が食べられること。
朝食ルーティン
うちはシリアルは食べませんが朝からしっかり食べるタイプ。
娘達が朝ごはんを準備し、義理両親と食べる事をとても楽しみにしている為いつの間にか、義理両親の朝食まで私の担当になっています。なので皆と分けて食べる朝ごはんが多いです。
簡単にトースト・ジャムの時ももちろんあります。



昼食ルーティン
他の子供もいる場合「何食べてるの?」と言われてめんどくさいですが、ごめんなさい、そこまで面倒みれません。昼食は各自でやってもらいます。
自分の子供を食べさせるだけで精いっぱいです。



夜ご飯ルーティン
BBQ編



オーブンご飯編
雨の日はいつもピザを子供と作ります。




他の人も肉料理が多いのでサラダは必須だと思います。ありきたりな料理が続くのでカレーやチャーハンなどご飯もの、日本風の味付けが非常に好評。
スナック編
ハイキングやボートに持ち込むことが多いです。キャンプ時はいつもより動くからか、小腹がすくことが多いため腹持ちの良いものをチョイスします。



デザート編

レシピは大したものではないですし、簡単に検索できると思いますので割愛します。
子連れキャンプ・コテージの正直な感想
大変です。「子供の為だけに行っている」といっても過言じゃないくらいです。私の場合自分達だけではないので
- 何日に誰が夕食担当か
- 自分が担当の日大人数分の料理が必要
- 誰が何を持って行くのか(マヨネーズが3本あっても仕方ない)
と、いちいち義理家族と話合う必要がある為、いっそ自分達だけでキャンプに行った方が楽なのではとさえ思う時があります。どうしても釣りやボートをする為大人の人数が必要となり、子供が大きくなるまでは数年このパターンが続きそうです。
食事作り置き、買い出し、パッキング等事前準備に丸3日かかる上、着くまでのドライブ最低2~4時間(次女と私は車酔いがひどい)。
その上長時間ドライブから解放され、岩、崖、草、虫など慣れない・危ない場所でテンションの上がった子供の世話をしながらセットアップするのは至難の業。
注意点:
車内にズボン・靴下・ちゃんとした靴・長袖の上着・帽子の準備をしておき、着いたらまずは着替えさせましょう。準備に戸惑っている中、義理父が散歩に連れ出してくれましたが到着15分で大きな石の上に上り、落ち、足から血を流し泣きながら帰ってきました。
危ない所ではっきりNOと言えない保護者ほど怖いものはありません。こういう場所で久しぶりに会う人に世話を任せるのは要注意です。相手も子供の行動を予測できません。
帰る当日の総片付け(ホテルではないのでコテージでも掃除機にモップ掛けにゴミ出しと、全てきれいにしなければ帰れません)、また数時間のドライブ、帰ってからの大量の洗濯物+片付け、3日は疲れが取れない、蚊に刺された跡がいつまでも残りかゆい

・・・散々ですね。
腹をくくって「年に数日のことなのだから楽しむ」と決めています。いくら子供の為とはいえ「母親が楽しくなくて家族旅行って成立する?」と正直思う部分もあります。
自分が機嫌よく過ごせる努力=事前準備だと思っているのでしっかり準備と対策をし自然を楽しみます。
ママだからって何かを制限したり我慢する事はありません。我慢してでも子供のためにやってあげたいならそれもありだし、逆バージョンももちろん非難される事ではないと思います。
私の妥協点は「子連れキャンプはできない」です。「コテージならば」の条件下で毎年思い出を作っています。
文句ばかり言いましたが行ってみると
- 動物の声・虫の声が聞こえる
- 星座が見れてアプリで検索できる
- 釣りが楽しい、魚が釣れる、命に感謝して食べる事を学ぶ
- キャンプファイヤーでマシュマロ
- 散策が楽しい
と、子供の笑顔が止まらないイベントだらけです。毎年頑張って行く甲斐は十分にあります。
みなさんも楽しい思い出を作ってくださいね。