カナダで妊娠・出産事情

人生の一大イベントともいえる妊娠・出産を海外で迎える・・・喜びと共に日本とのシステムの違いに不安を覚える方も多いと思います。

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日本ではすぐに行ける産婦人科も、カナダで紹介されるのは「妊娠中期」に入った頃。産科医、助産師のどちらで出産するか、どこで産み、どのような出産スタイルにするのかと日本にはない選択肢がたくさんあります。

カナダでは医療機関=公的機関ですので日本のように「妊婦さんに手厚いおもてなしサービスを提供する」という概念がありません。故にとても簡素に見え「大丈夫なのか」と心配してる方、私の周りにも大勢いいらっしゃいます。でも大丈夫。お母さんが納得して出産できる体制はちゃんと整っています。

私はカナダで2度帝王切開にて出産

  • 完全前置胎盤によるハイリスク出産
  • IPSテスト陽性・再検査
  • 経腟分娩(TOLAC)予定~逆子発覚

と、様々な困難を経験し通常の方より多くの超音波検査や血液検査を行いました。何の問題もなく妊娠期間を終え、出産された方は「最低限の医療サービスしか受けられなかった」と思うかもしれませんが、異常があった場合きちんとサポートしてもらえる事を身をもって経験しています。(子供に異常は見られず、健康に育っています)

出産までの周期別の流れを読んで、ご自身の妊娠生活の参考にしてもらえたらと思います。また、これらは「私個人の妊娠・出産の流れ」であったことをご了承ください。

OHIP(Ontario Health Insurance Plan)をお持ちの方

妊娠・出産にかかる費用は無料です。入院先も6人同室など相部屋ではありますがカバーされます。個室、セミプライベート部屋はご自身、またはパートナー入っている保険によりカバーされる費用が変わります。

万が一帝王切開になった場合も費用は無料です。

  • 今まで順調だったのに、陣痛が始まってから緊急帝王切開になる事は珍しくありません。カナダの方が帝王切開への切り替えが早いような気もします。
  • 私の産院では、寝泊りする同伴者の付き添いが必ず必要でした。既にお子さんがいらっしゃる方は念の為「頼れる誰か」を探しておきましょう。子供のお泊りは禁止です。
  • ペットを飼われている方、帝王切開は最低3日は入院になりますのでペットホテル等予約しておくといいかと思います。
  • 産院によっては「セミプライベートルームは一人でトイレに行ける人限定」との決まりがあり帝王切開で尿管が入っている状態の人は対象外になります。事前に産院のルールを確認しておく事をお勧めします。

一度歩行練習がてら4名同室の入院部屋を覗いてみましたが、

  • 同室の方のご家族・友人の訪問、長居、大きな話し声
  • 自分の赤ちゃん、同室にいる赤ちゃんの昼夜を問わないエンドレスな泣き声
  • 頻繁に出入りするナース

と、とにかく「騒がしい」印象でした。

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通常分娩で1日滞在するくらいなら「いい経験」と思えますが、3日は入院すると考えるとかなり厳しいなと感じます。帝王切開はやはり手術ですので通常分娩より回復に時間がかかります。少しでも体を休めるよう、個人的には個室をお勧めします。

OHIPをお持ちでない方

妊娠にかかる費用が実費となります。まずはAssociation of Ontario Midwivesからお近くの相談所や情報を収集しましょう。助産師さんが無料で検診・相談にのってくれるシステムもカナダは整っています。ただ、希望する助産師さんが「順番待ち」という話はよく聞きますので、必ずしも希望通りとはならないかもしれません。

海外赴任でカナダにお越しの方

日本での出産一時金が請求できたり、立替えの際産院のサインが必要だったりと、会社が入っている保険により制度や用意しなければならない書類が変わりますので、一度ご確認ください。特に執刀医のサインがいる書類は事前に用意しておきましょう。

妊娠中の周期別検査内容~私の場合~

コロナにより制限される部分もあると思いますが、大まかな流れを掴んでいただければと思います。また、これらは「私個人の妊娠・出産の流れ」であったことをご了承ください。

手術当日~入院リアル体験レポ

無料サポートの充実

お住まいの地域のサポートを受けて出産準備を整えましょう

コミュニティセンター

「Prenatal program in お住まいのエリア」と検索すれば出てきます。

  • 栄養管理、食品パッケージの見方、離乳食など毎週違う内容での勉強会
  • 軽食付き
  • バスチケット付き
  • スーパーのギフトカード$10
  • 市の職員といつでも相談できる体制
  • 無料のチャイルドケアと併設

と毎回至れり尽くせりのシステムでした。聞きなれない単語も多くいい英語の勉強になります。

親子教室

妊娠後期での受講になります。

  • 1回目 陣痛~出産の流れ
  • 2回目 沐浴、ミルクの作り方、与え方、抱き方、オムツの替え方
  • 3回目 手続き、予防接種、病気、その他注意事項

を学びます。印象的だったのは「教えてもらう」というスタイルではなく「ペアになり答えを考えて発表する」スタイルだった事。ほぼ100%旦那さんの出席があるのも日本とは違う所かもしれません。子育ては「お母さんの仕事」ではなく「夫婦2人の仕事」との認識がしっかりある授業内容でした。

予定帝王切開で初日は全く動けない事が予想されたので、特に人形を使っての抱き方・オムツの替え方はとても役に立ったと主人はいいます。

オムツ無料サンプル

  • Similacー$200相当の割引クーポンと粉ミルク、液体ミルクとサポートアドバイス冊子がもらえます。
  • Huggiesー新生児用オムツとお尻ふきがもらえます。生後4週間以上のお子様はオムツの代わりにクーポンがもらえます。
  • ロンドンドラッグ(BC州・アルバータ州・サスカチュワン州・マニトバ州限定)ーBaby welcome package に登録するとプロモコードが送られます。店舗でそのコードを見せるとお尻ふき、オムツ、おしりかぶれの薬がもらえます。
  • Nestleー$130相当に値するベビーバッグ、ローション、粉ミルク、ボトルとクーポンがもらえます。

体重制限なしの妊婦生活

2度の妊娠2回とも15キロ増えました。言い訳をするとすれば私は「食べつわり」で、お腹が減ると気持ち悪くなるタイプでした。お腹が空くと吐き気がしてきて、ひどい時には寝室にさえバナナを持ち込んでいました。

15キロも太ったのに産科医に何か言われたことは一度もありません。むしろ体重が増えてないと「ちゃんと食べてるの?」「どうして増えてないの」と怒られたくらいです。

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太るととがめられる日本と、「You are beautiful」と言われるカナダ。色々な考えの元医師が指導している訳であって、どちらが正しいとか正しくないとかではないんです。ただカナダで伸び伸びと妊娠生活を送れたのは間違いありません。妊娠中は驚くほど色々な人に声をかけられます。

出産を終えて

日本のように産後エステにお祝い御前、長期入院の手厚いもてなしに憧れがあったのはウソではありません。でもあまりに「母と子」のイメージが強く、父親は実際どのくらい関われるのだろうと疑問に思います。

カナダでは、主人の親子教室参加から始まり、手術室にも入室、即日新生児同室でのお世話スタート。へその緒を切ったのも、初めて抱っこしたのも主人。手術室で横たわる私を見て「自分が率先してお世話をしなければ」と思ったともいいます。父親としての意識がつく機会が多くある出産でした。

粉ミルクだろうが、帝王切開だろうが、無痛分娩だろうが、「〇〇でなければならない」という強制がなく「お母さんが納得して、自分で決めた出産」ができる、ストレスフリーな出産スタイルが取れるのがカナダで出産する1番のメリットだと思いました。

帝王切開後も、よく聞かれる「術後の痛み」は全くありませんでした。

どうか無事、元気な赤ちゃんを出産されますように。心より願っています。

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