一番想像したくないシチュエーション。元気だったのに突然機内で子供が発熱・下痢・嘔吐!
それが長時間フライトならば・・・
他にもお世話をしなければいけないお子さんがいたら・・・
降りられない機内で地獄の幕開けです。
過去記事にて「体調管理を徹底」と当たり前のことを何度も訴えていますが、私の失敗談や経験を読めば「本気で準備をしておかないと」と思ってもらえると思います。
前触れ
「だるい」「頭痛がする」と訴えることができない子供でも妙にぐずったり、機嫌が悪い=熱があるかな?と母親なら察するものです。

でも本当に、何の前触れもなく子供は突然発熱することがあります。そしてそれは「こういう時に限って」という場で起こるものです。。。
うちの子も機内に乗り込むまでは超絶元気でした。普段と変わったところは何もなく、いつも食べてる食事をしていた「いつも」でした。
あえて言うなら成田からは夕方発だったので1日バタバタしていて「大人しい」というより「疲れたのかな」と思っていました。
席は2席。次女は席がなく膝の上、トイレ近くの通路側をリクエストしていました。
寝不足、ストレスなどで子供は免疫力が低下し風邪をひきやすくなります。フライト2日~3日前は予定を詰め込むのではなく普段の規則正しい生活をお勧めします。
娘の発熱

長女3歳10か月の話です。
珍しくおとなしく、でも機嫌が悪い。
「まさか・・・」と思っていたら離陸2時間後には長女が発熱(高熱)。
- すぐに薬を飲ませる
- 薬を飲んだ4時間後に嘔吐
- 息が荒い
- 体中熱い
- 大量に汗をかいている
- どんどん上がる体温
- 何も飲まない
この時点で私は1歳の次女を膝に乗せた状態でプチパニック。まだ残り7時間ほど機内で過ごさなければなりません。
対処法:機内で発熱の場合、原因を考えてパニックになるのではなく「いかにこの状況で子供を快適にしてあげられるか」を考えるべきです。
自分が動ける時点で、恥をかきすて他にお子さんがいる親御さんに「何か熱対策になるものを持っていないか」聞くのもアリだと思います。

私はこの経験からフライトの際はいつでも冷えピタ、着替え、ゼリー状の飲みもの、下痢止めを持っています。こういうお母さんもいますの声をかけてください。
機内での対応

- 事情を話し、CAさんに見てもらう
医療訓練も受けているCAさん。たまたま4人お子さんがいるベテランママCAさんに見てもらうことができ、他の乗客にかけあってくださいました。
4席を私達で使わせてもらい、娘がちゃんと横になれるようにしてもらいました。(他の乗客の方には本当に迷惑をかけました。)満席ではなかったのでできた事だと思います。 - 着替えはできず
汗だくの服を着替えさせたかったのですが、とても動けそうになく本当に本当にかわいそうでこちらまで泣けてきました。 - 再度常備薬を飲ませる
通常は6時間空けるよう記述してありますが、4時間以上経っていたの事もありベテランCAさんにもう一度常備薬を飲ませたらどうかと言われ、再度飲ませました。
機内で乗客に薬を渡すことは違法になるのでできません。絶対に常備薬を持っておくことをお勧めします。 - 1歳2か月の次女
他の人に話しかけられるのも、抱っこされるのも絶対にいやがる時期だったのでCAさんに少し見ていてもらう事もできませんでした。私から離れません。私の焦る態度にぐずり始めます。 - 氷で冷やす
ただただ抱っこ紐で寝ている次女を起こさぬよう、氷を定期的に持ってきてもらい娘の体を着陸まで冷やしていました。ずっと息が荒く寝付けていないようでした。
対処法:この時念のため、乗客の中に医療関係者がいるか聞いておけば後々安心だったかもしれません。
最悪の熱性痙攣、大パニック
着陸まであと2時間なのに、こんなところで「熱性けいれん」を初体験(涙)
- 娘の手足が急に痙攣!
- 顔色真っ青
人生で、これ以上の大パニックに陥った事ってないと思います。
「救急車を呼べない」
「医者にすぐみてもらえない」
「本当にこれは熱性けいれんなのか判断がつかない」状況で、本当に死んでしまうのではないかとさえ思いました。
CAさんに「大丈夫、これはすぐ収まるから落ち着いて」と手を握られても気が気じゃありませんでした。
熱性痙攣とは
子どものけいれんで最も多いのは「熱性けいれん」です。熱性けいれんは、字のごとく「熱があり、けいれんを起こす病気」です。生後5、6か月から5、6歳までの子どもに使われる病名で、尚且つ熱の原因が髄膜炎、脳炎など中枢性疾患や代謝性疾患ではないときです。
熱のほとんどの原因は、風邪などの感染症です。子どもの5、6%にみられるごくありふれたものです。両親や兄弟に、子どものころ同じ熱性けいれんを起こした既往があることが多く、遺伝的な病気だと言われています。
一度、熱性けいれんをすると30%から50%の子どもが繰り返すようで、38度以上の熱を出してから24時間以内に起こることが多くあるようです。
2、3日熱が続いてから、けいれんを起こすときは、熱性けいれんよりも髄膜炎や脳炎の場合が多く要注意です。ですから突然けいれんを起こして、初めて熱があることに気づくことも多いのです。熱性けいれんで脳に影響することは非常に稀です。
白くま先生の子ども診療所 https://www.med.or.jp/clinic/index.html

15人に1人の確率で起こると考えると決して他人事ではありません。
熱性けいれん時やるべき事
痙攣と合わせて下記の症状がでることもありますがとにかく落ち着いて!
- 全身のつっぱり
- 手足の震え
- 白目をむく
- 唇が紫色に
- 嘔吐
- 失禁
熱性けいれん時は落ち着いて子供の様子を見る必要があります。
- ×揺さぶったり抱き起す→横に寝かせて動かさない
- ×口にものを入れない→顔を横向きに
- 痙攣時間は5分以上か
- 痙攣は左右対称か
- 顔色
- 目の動き
- 体温
- 痙攣前後の様子を観察
びっくりはしますが「焦る必要はない」と覚えておくだけでも違います。

知識として分かっていても、目の当たりにすると頭が真っ白でしっかり観察はできませんでした。
車イスで移動
何とかトロントについたもののとても動けなかった娘。「○○もう頑張れない(涙)」の言葉は今でも忘れられません。
次女と大量の荷物もあるため全アシストをお願いしました。
- 全員降りてからの車イス移動
- 空港内アシスト専用車にてゲート間移動
- 荷物全ピックアップ
をしてもらい1歩も歩かず到着ゲートで主人と再会。テキパキとどの職員も嫌な顔せず対応してくださり感謝しています。
アドバイス:車イス使用のため一番最後に飛行機を降りました。この次に乗換え便があった場合絶対に間に合わず、現地で1泊となっていたでしょう。1泊しても万全な用意をやはりしておくべきです。
帰宅後
自宅に帰った深夜から娘の下痢が始まりました。ノロウイルスを疑っていましたが、結果は違いました。抗生剤を処方され、完全に体調が戻ったのは2週間後。
そしてそれは次女、私へと移りました。なぜか主人には移らなかったのでやはり寝不足・疲れも関係していたのだと思います。
まとめ
他の子より体格もよく、風邪もほとんどひかない、嘔吐経験もない子だったので「子供の風邪・発熱」を軽く考えていました。とにかく私がびっくりして何もできなかったというのが本心です。
母親ならば一般常識としてもう少し子供の病気について学んでおくべきでした。
また、下準備をしっかりしておくことで少しでも安心感を得る事が大切だと思います。
- 着替え
- 薬
はありましたが
- 体温計
- 熱さまシート
- 経口補水飲料
- 下痢止め
- 下痢の時の予備の下着またはオムツ
- 食べやすいご飯(バナナ、リンゴ、ヨーグルト、ゼリー)
などは持っておらず、全く準備できてない状況に機内で気づき精神的に「どうしよう」ととても追い込まれました。
少しでも「ぐったりしている」「食欲がない」「いつもと違う」等前触れがあった場合、最悪フライトを変更する準備だけでもしておいた方がいいかもしれません。
機内で下痢が始まらなかっただけよかったです。
しかしまだまだ終わらない空港トラブル。
この話、続きがあります。興味のある方はどうぞ。