1日日本語漬けの生活から幼稚園開始=外での生活時間が長くなり一気に英語漬けに。
「日本語+英語=2か国」
になるのは理想論で
「知らない日本語+どんどん習う英語=英語だけ」の図式になってきます。
机に向かう「勉強」ではなくゲームや言葉遊びで「楽しく」覚える事を意識していました。この時期無理強いすると今後全くやりたがらなくなるので要注意です。
またここを乗り切ると小学校に入っても日本語学習がスムーズに進みます。根気よく続けて子供自身が日本語を学ぶことに違和感を感じる事がないようにしましょう。
幼稚園時代行った日本語教育です。この頃の比率は日本語:英語=7:3
これは私個人がいいと思って取り組んでいる事であり、何かの教育方針に従ってる訳ではなく学説的根拠はありませんのでご了承ください。
どんな問題が予想されるのかご自身の家庭環境と比べて準備をしていく参考にしてください。
日本語学校幼稚園クラスに週一で通う

幼稚園レベルであれば「日本の行事」に伴った工作なども取り入れてくれる所が多いのと、私以外の人から日本語を聞く機会が設けれる事が目的でした。
注意!
日本語学校選びは慎重に。私はカナダ国内複数の日本語学校でボランティアをしましたが、ワーキングホリデーなどの学生にまかせっきりの学校も実際にあります。
「日本語が話せる」から「日本語が教えられる」訳ではありません。
幼稚園・小学校は言語取得にとても大切な時期なので「幼稚園生だから」と軽い気持ちで若い学生さんに任せている学校は要注意。
下記注意事項をチェックしましょう。
- きちんとした授業カリキュラムがあり講師はそれに沿っていますか?
- 全てを学生任せにしていませんか?幼稚園クラスにアシスタント講師はいますか?
- 講師は授業プランを作成し、提出し、それをチェックする体制が整ってますか?
- 以前教えた経験はありますか?学生ですか?
- ないならば最低でもトレーニングを受けていますか?
小学1年生のクラスに「大学の講義」の様なちんぷんかんぷんな授業をしている男子学生がいました。
こんなクラスは入れる意味がありません。むしろ子供は日本語が嫌いになってしまうでしょう。
帰国した際日本の幼稚園に短期入学

まずは通える範囲の幼稚園に短期受け入れをしてくれるかメールを送り、メールアドレスがない場合は直接電話しました。
8件連絡を取り1件だけ許可がでました。今では英語教育に力を入れている幼稚園も多いですし、教育方針が合えば受け入れてもらえる可能性はあると思います。
長女は赤ちゃん組、年少、年中、年長と通いました。毎年待っていてくれる先生・お友達ができて素晴らしい経験をさせてもらいました。そしてカナダに戻ってからも幼稚園でできたお友達とのお手紙交換を続けています。
小学校に短期滞在させてもらう時も、幼稚園バスで一緒だったお友達と一緒の班で通います。
「知っているお友達がいる」のはとても心強い。勇気を出して電話をして、いい出会いがあったことに感謝しています。
がらぽんTV
日本のTVを視聴していたため、売っているキャラクターや日本のTVになじみがありました。
1番の特典はお友達と共通のアニメの話ができた事をとても喜んでいたことです!
また、滞在先で見ていたシリーズをカナダに戻ってからも見れたのも大きかった。
とにかく日本の「好きな物」をどんどん増やしたかったので、このシステムには大満足。
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子供だけ日本に短期滞在?
仕事復帰しており長期帰国が難しい方。
受け入れ幼稚園が見つかり、パートナーとの協力体制が整っており、ご実家も協力的ならば「夏休み子供だけ日本に短期滞在させる」方法もあります。
共働きならばどちみちサマーキャンプに入れなければなりません。ならばその費用を親や日本の幼稚園に払って「子供の日本語教育に夏休みだけ協力してもらう」というもの。
これは子供の性格やご実家の状況次第なので可能な方の方が少ないと思いますが、こういった選択をする方も実際にいます。娘の日本の幼稚園にもこの選択をしたニュージーランドからのお子さんがいました。
結果論でいうと、うちの子も含め子供は日本の幼稚園に大満足。日本語の吸収率はカナダにいる時とは比べ物になりませんのでやる価値は十分あります。
「幼稚園入学の選択肢」がなくても帰国の際短い間でも、地域の無料イベントや、習い事に行かせることで同様の環境は作れるかなと思います。
幼稚園後の過ごし方

早めに始めたひらがな・カタカナ。幼稚園後もひらがな練習を予定していましたが、疲れ切ってとてもできませんでした。
こどもちゃれんじではこの時期付録も充実しています。特にひらがな・カタカナかるたは幼稚園後毎日やりました。「しまじろうDVDなら好きなだけ見てもいい」と決めていたので好きな物を見て→DVD出てくるおもちゃでマネして遊ぶという流れができていました。
「勉強」ではなく「遊び」で楽しくひらがな・かたかなを学びます。
こどもちゃれんじ
寝る前に繰り返す
お風呂で100まで数える!という記憶ありませんか?私はそこからヒントを得て寝る前に3人で呪文のように
「1日、2日、3日、4日~」と唱えます。それが「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ~」の時もあれば「今日は猫がいい」と言えば「1ぴき、2ひき、3びき、4ひき~」となり、毎晩何かを数えるようにしています。

難しかった日にちの覚え方。次女は2歳で既に歌の様に覚えていました。
ちなみに賞味期限がそこまで気にならなければクリスマスの時期に発売される「アドバンスカレンダー」を多めに買って冷凍。
毎日のおやつ替わり&日付を「ちゃんと1日からその日まで言えないと食べれないルール」を決めて、クリスマス以外でも勉強の為使っていました。お勧めです。
イベントプレゼント交換はおりがみで

カナダでは行事の度に小さなカードとお菓子のプレゼント交換をします。
うちの幼稚園では「特定の数人に渡すのはダメ。持ってくるなら全員分もってくる」というルールだったので、お菓子と一緒に
イースター→タマゴ・チューリップ・ヒヨコ
バレンタイン→ハート・男の子には手裏剣(←大人気でした)
クリスマス→星
と行事ごとに折り紙を折りました。
20人分折ると最後にはとても上手に折れる様になり、皆に折り方を聞かれて楽しかったみたいです。

帰国時に折り紙を多めに買っておくといいですよ。
クラスの前で折り方を教える、校長室で校長先生にまでも折り方を見せたりするチャンスを与えてくださった先生方にも感謝しています。子供の大きな自信につながりました。
主人の心配事

幼稚園に入るまで現地で流行ってるアニメやキャラクターが何も分からなかった娘。
日本語がとても強く、主人はこれからカナダの学校に通う子供の心理面を心配していました。
- 英語力不足で友達ができないのでは
- 英語力不足で自信がつかないのでは
- コミュニケーションがとれずいじめられるのでは
- 本人が嫌な思いをするのではないか
これらは赴任が決まった親御さんにもよく見られる心配事です。日本では海外赴任を担当しており「赴任されるご家族」のサポートもしていましたが、これが皆さんの一番の悩み事。
赴任で海外に行かれるお子様はそれこそ英語力ゼロで現地校に通う場合も多いからです。
もし赴任等で同じことを心配している方がいたら
- 母国語も確立していない・英語ゼロの幼稚園入学なのか
- 少しは英語が理解できる小学生での編入なのか
- 日本での高校・大学入学を見据えた中学入学なのか
でお子さんへの心配事、ご家族が配慮するべきポイントは変わります。
今回の幼稚園生で言えば、母国語もまだしっかりしていない状態での英語環境にとても戸惑うお子様がいます。そういった場合お家での母国語によるケア、週末には日本語学校に行かせるなどの工夫が必要です。

現地でご自身も学校に通い「滞在中にできるだけ親子で英語を取得したい」と、赴任を楽しみにしている前向きな奥様も多くいました。しかしお子様が幼稚園生ならば、母国語の基礎に大事な時期でもありますのでお家でこそ日本語に力を入れてあげると安定した学校生活が送れると思います。
また経験上、子供の性格にもよりますがほとんどの場合赴任先のお子様の
「英語大丈夫かな」という不安は1年後にはほぼ全員
「日本語維持をどうしたらいい?」に変わっていました。
子供の適応能力はそれほどすごく、親が日本語で話しかけても英語で返ってくる子も多くなります。
注意すべきは「使わない言語はどんどん忘れていく」事で、日本に戻る事を考えているならばこの点をサポートしてあげるべきです。
心配ならば「英語でのコミュニケーションが中々とれないかもしれないので注意してみておいてほしい」と先生に相談することをお勧めします。うちの子も、カナダに暮らしていながらほとんど子供の英語を聞いたことがなく、とても人見知りで大人しくシャイだったため心配は尽きませんでした。
普段から母親が英単語を使わない
乳幼児期は私が自発的に日本語に変えて(スイミングスクール→水泳教室)会話をしていましたが、幼稚園に入ると英単語量が爆発的に増えます。それでも私は英単語を使わないようにしていました。
- stapler→ホッチキス
- sticker→シール
- scissors→ハサミ
- microwave→電子レンジ
- parking→駐車場
- Nutrition Break→休憩時間
- Class time→授業が始まる
ポイントはあくまでも「私」が言い直すのであって娘の英単語を無理やり言い直させることはしません。「ママは日本語だけ」を改めて意識づけます。
つい先日も
幼稚園生の次女:「ママにエッグハンティングしたいって言ってくる」
長女:「ママエッグハンティングって分からないよ。イースターだから卵を隠して探すゲームしたいって言わなきゃ」という会話が聞こえてきました。
まとめ
「言葉のシャワー」という表現がぴったりだった幼稚園時代。今まで浴びせてきた日本語のシャワーの色がどんどん英語の色に変わっていくのを感じました。
私一人から浴びせてあげられる日本語シャワーに限界を感じる時もありましたが、「揺らがない日本の大好きなもの」がひとつあると乗り切れます。
難しく考える必要はなく、それはYoutubeでもアニメでもいいと思います。私の場合は下の子も産まれたため相変わらずNHK某教育番組のお世話になりっぱなし。上の子もたのしくがらぽんTVで「大好きな日本のTV」を一緒にみていました。
Youtubeの場合内容が適していない場合もあるので、ただ見させるのではなく一緒に見ましょう。ポイントは親と子が日本語で楽しめる事です。
