- 圧倒的に入ってくる英語
- 改めて考える・「どこまで日本語を頑張るのか?」
- 漢字も入ってくるが「どこまでのレベルを目指すのか?」
- 親ばかりがやる気になってないか
小学生になると英語の方が圧倒的に強くなりす。うちは今現在比率でいうと日本語:英語=5:5といったところです。「日本語能力が下がった」とは思いませんが「ものすごい勢いで英語が追い付いてきた」という印象。
しかしこの時点で日本語が生活に染みついていると、子供自身が日本語に「違和感」を感じず勉強を続けられます。
将来は「半分日本に住む」という8歳の娘は「自分は半分日本人だから」とアイデンティティを意識し始めたような発言もみて取れます。
「バイリンガル教育」の定義は人それぞれですが、日本語を話せる話せないに関わらず「半分日本人であること」に対し好意的に受け止めてくれている事が、ある意味バイリンガル教育で一番大切なのではと考える事もあります。
また経験上、「途中で日本語教育をやめてしまった事で親を責めている生徒さん」をたくさんみてきました。子供は目先の楽しさしか見えず「今頑張れば先に選択肢が広がる」などとは考えられません。
子供の意見を尊重するのは大事ですが先を見据えて親がリードしてあげることも大事な事だと思っています。
これは私個人がいいと思って取り組んでいる事であり、何かの教育方針に従ってる訳ではなく学説的根拠はありませんのでご了承ください。
どんな問題が予想されるのかご自身の家庭環境と比べて準備をしていく参考にしてください。
どんどん増える英語量
小学校では「会話」以外の英語吸収が始まります。科学的な現象、図形、体の部位、哺乳類、甲殻類、爬虫類など。それでも産まれた時からの習慣で、学校で習った事を「日本語」で説明してくれます。
やはり幼少期からの習慣が一番大切だなとここにきて実感。
もちろん「mammals」は英語で習っても「哺乳類」という単語は知りませんので一緒に調べて「親子で勉強する」といった形に変わりつつあります。
私も分からないフリをして一緒に調べ、できるだけその単語を普段の会話で使う様に努力。
「ペンギンって何類なのかな?ママは甲殻類だと思うけど。」
「長方形・立方体って2年生で習った漢字で書けるって知ってる?」などです。
6-8歳・小学校入学から徹底してる事

交換日記・お弁当にお手紙
毎日のお弁当に習った漢字を入れた一言お手紙を添えています。
どうせ毎日お弁当を作らなければいけないなら、一言書くことももう「ついで」です。2人共「今日ママからのお手紙何て書いてあった?」と楽しみにしてくれています。
手紙内容に飽きてきたらなぞなぞを出してます。
オンライン授業の時はお気に入りのノートを選んで「交換日記」
母の日、クリスマス、誕生日に欲しいものはいつも「日本語のお手紙」と伝えています。
読書週間に持ち込んだのは日本語の本。小1から行うプレゼンテーション題材は全て日本。これらを自主的に選んでくれてることはとても嬉しく感じます。

オリンピックでは「ミイラがかっこいいから」という理由で「エジプト」を応援。日本語以外でも色んな事に興味が湧く時期ですね。
平日朝は30分ちゃれんじタッチで日本語の勉強時間

これは1年生の時からの習慣。朝食後朝の30分は日本語の時間。
基本的に漢字練習・漢字テスト・計算・音読の好きな物を選ばせてます。
土日は私が口うるさく漢字を教えていますが、かわいいキャラクターが「はね」「止め」「書き順」などを丁寧に教えてくれて、土日習った事の復習用に使用しています。
初めてのタブレット。大のお気に入りなので土日の勉強を嫌がっても、朝のタブレット学習を嫌がった事はありません。
【進研ゼミ】小学講座
「日本語ができるってかっこいい」と感じる機会の多さに感謝
ありがたいことにどこに行っても「日本人だ」と分かると「子供が日本の〇〇に夢中なの」とか「いつか絶対行ってみたい」と肯定的な言葉をもらう機会がとても多いです。
学校内にも「昔日本で英語を教えてた」なんて先生が複数います。日本のキャラクター、お友達に「日本語書いて」と言われたり、他学年の子に「私今日本語勉強してるのよ」と言われたりしたこともあったみたいです。

日本のランドセルを使っている子やキティちゃんが着物をきているキーホルダーをつけてる子も学校で見ました!思わず話しかけちゃいました。
「日本」というワードだけで他の人に話しかけられる機会がぐっと増えた印象です。
その度に娘に「日本語ができるってかっこいいね。すごいことだね」と必ず声掛けしています。
彼女自身、それを素敵なことだと感じてくれていると嬉しいです。
好きな事を見つける~週末のお菓子作りはレシピを書いてから
将来はレストランを持ちたい娘。クッキーやケーキを作るのが大好きです。
週末はお菓子作りをしたいなら、必要な材料・工程は日本語でレシピを書きだすことが条件です。
「はかる」「表面を平らに」「緩い」「ふんわりかぶせる」「ふるう」など使わなければ単語はたくさん!
大量に作って学校に持って行くお菓子や朝のマフィン冷凍分ができていい事だらけ!(と思う様にしてます)
テレビは日本語と英語1日交代
放っておくとどんどん英語のアニメばかり見る様になってしまいます。
平日は英語と日本語を一日おきに。
週末や夏休みの間はランチ中は日本語のTV、夕食後は英語のTVとしています。
海外赴任者向けのプレミアムプラスはこちら→がらぽんTV
がらぽんTVを購入することもできます。
その際はがらぽん「TVプレミアムプラス」ではなく「がらぽんTV」にお申し込みください。
夏休みは日本語漬け
うちは夏休み中に日本帰国をした事はありませんが、サマーキャンプにも特に入れていません。午前中は日本語学習に当てています。
無理強いはしない
私自身、小学1~6年までとある習い事を親に6年間強要されてトラウマ級に嫌な思い出を持っています。
「私が本当にやりたい事なのか1度も聞いてくれなかった」
「絶対にやめさせてくれなかった」
「怖くてやめたいと言えなかった」事を今でも忘れません。
その習い事は今でも大嫌いです。絶対に娘達に同じ思いはさせません。
勉強も漢字が入り段々難しくなります。やる気がなかったりやりたがらなければお互いにイライラしてしまうので、早めに切り上げます。
決して強要しないよう気をつけています。
夜の本読みにあきたら間違い探し
鳥なら何羽、車なら何台、人なら何人と数え方が変わるのが日本語の難しい所。
間違い探しの本なら「何個あるか数えながら探す」事ができ数え方のいい勉強になりますのでお勧めです。

絵が多めの物を選べば自分で問題を出すこともできますよ
現地オンラインクラスも日本語で

全てロックダウンとなり、もう何度オンラインの授業になったか分かりませんが現地校で行われる授業は私が全て見ています。宿題はもちろん、授業中の解説も日本語で説明しています。
普段の会話ではあまりでない「透明・不透明」「気体・蒸発」「大陸の名前」「植物の名前」なども日本語で説明します。
私が日本語を話すことが当たり前すぎて、2人共この時期によくみられる「日本語」で話しかけても「英語」で返ってくるということは今の所ありません。
ここまでくると「どんな状況でも母親と英語でコミュニケーションをとる」という選択肢が彼女たちの中でないことがわかります。そしてそれは自然と「日本語を使ってコミュニケーションをとるしかない」ということになります。
普段から母親が英単語を使わない
乳幼児期は自発的に日本語に変えて(スイミングスクール→水泳教室)
幼稚園時代は爆発的に増える英単語量を日本語に変えて(stapler→ホッチキス)
小学校に上がったら私自身が発する日本語を単純な物(すごいね、うまいね、よく〇〇できたね)ではなく、
- 工作を見せる→手先が器用だね、工夫したね
- 絵を書く→細かい所まで丁寧に書けたね、観察名人だね
- 道を渡る→左右確認して
- お手伝いしてくれる→慎重に運んでね
と工夫しました。最初は「それどういう意味?」と聞かれますが2回、3回使うと聞いてこなくなります。
ポイントはあくまでも「私」が言い直すのであって娘の英単語を無理やり言い直させることはしません。「ママは日本語だけ」を改めて意識づけます。

同じことを言うと3回目にはその言葉を自分の物として使い始めます。母親からの言葉の吸収も決して衰えるわけではありません。この時期改めて親が使う日本語を気をつける事も大切です。
まとめ
まだまだこれからも継続していく日本語学習。とにかく「娘達が楽しく学んでいる」を1番に進めています。
漫画やゲームは抵抗のある親後さんも多いようですが、興味のあるものが日本語ならば何でも積極的に取り入れていこうと思っています。
まだ未経験の子供の思春期ですが補習校を嫌がったり、日本に帰国する事さえ嫌がる子も出てくると聞きます。それはきっと日本語:英語の英語割合がどんどん上がっていくからでしょう。うちの子もそれが近いです。
日本人コミュニティも日本人のお友達もいないので、「できない所、ないものをどう穴埋めしていくか」がこれからの私の課題です。
ここから先は思春期に入りますし日本語教育以外の成長もしっかり見ていかなければいけない時期。「日本語」に固執せず子供の考えや心の成長をしっかりみていかなければならない親の使命を感じます。
まだまだ模索中ですが、これからの様子もUPしていきたいなと思います。
